佐藤 那美「in spring at the north wasteland」

佐藤 那美「in spring at the north wasteland」

5月、この頃はまだ、 北へ赴いて演奏するという事や、 作曲についても悩む事が多かったですが、 彼女たちとの出会いはひとつの指針になりました。 その後、荒浜のナミちゃんがこんな作品集を送ってくれました。 若干二十歳の心の底に深く刻み込まれた旋律。 「in spring at the north wasteland」 僕もまたこの響きをずっと忘れることがないのでしょう。 ぜひ多くの方に聴いて頂きたいです。 試聴機の「see sea」だけでもぜひ。 これほど美しい曲は滅多にないでしょう。 (七尾旅人)
山形芸工大。たくさんの学生さんたちと、楽しい打ち上げの最後、石巻、釜石、荒浜の子たちが来て、いろんな言葉をかけてくれた。皆二十歳前後だが凛々しく気丈だ。でも音の前で、こらえ続けた涙こぼれる。芸をするしか能が無い自分はこの先も右往左往しとにかく学ぶ。

おじいちゃん、同級生、親戚、家、町、ピアノやCDも、津波であまりに多くを失った子がこう言った。「歌はちゃんと残ってるんです。」 何があっても歌だけは消えない事に、惹かれ続けて来たはずなのに、僕は、その考えに、いま初めて触れたかのように、大きな衝撃とともに、聴いた。

この2ヶ月。なんという時間だ。なんという。3/10の後、違う未来があったのじゃないかと想像してみる。福興などという概念が生じない世界。でも、こうして会えた一人一人に感謝してる。今日もたくさんの声が聴こえた。素敵な響きの数々。誰かの小さな尊い息。この息は、歌に繋がっている。
(2011.5.12 山形芸工大で行われた福興ライブ終演後のツイートより)

FILE TYPE : WAV(04:22 1411kbps)、JPG(Jacket,lyrics)

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