七尾旅人 presents 歌をつくる日

2012.12.15 安斎草一郎くん6歳「スキー」


歌のワークショップ第1回は、ライブ中、突発的に始まりました。
福島市の果樹園から水素爆発の直前に逃れて来た、そういちろう6歳。
作曲は初めてでしたが、やっぱり胸の中にちいさなメロディを秘めていました。
プロの作詞家からは決して出て来ない不思議でチャーミングな言い回しや、
離れ離れになってしまった福島のともだちを想いかえすシーンで
胸がいっぱいになってしまうけど、
そういちろうの風をきるような元気さにパワーを手渡されるような、
魅力的な曲になりました。




〈歌詞〉

スキーがたのしい ばんけいの森
スキーですべる ほっかいどう
さわやかで きもちいい きぶん 
きいろい きぶん

リフトできたぞ よし すべるぞ
「オーイ!」 「オーイ!」
いちばんうえから すべるんだ
おうちの やねまで すべるんだ
ついたら くつに はきかえて
そりに たちのりして
スキー場にかえって また すべるんだ

スキーがたのしい ぬまじりの森 
スキーですべってた ふくしま
ともだちがいて キャンプもできる 
おとまりもできるよ

ともだちの しんちゃんと 
またいっしょに スキーしたいなあ
「オーイ!」 「オーイ!」
「オーイ!」 「オーイ!」
いちばんうえから すべるんだ
おうちの やねまで すべるんだ
ついたら くつに はきかえて
そりに たちのりして
スキー場にかえって また すべるんだ

スキーがたのしい ばんけいの森
スキーですべる ほっかいどう
さわやかで きもちいい きぶん
きいろい きぶん

こちらは創作風景を丸ごと録音したものです。
40分足らずとスムーズに完成したためノーカットで収録しました。




初めてのワークショップで、上手くいくか未知数でしたが、
彼の元気にひっぱられるようにして、歌は出来上がって行きました。

舞台は札幌たべるとくらしの研究所。

七尾の楽曲「輝く実」のモデルになった福島「あんざい果樹園」の長男シンヤさん。
第一原発が水素爆発する数時間前に子供たちを連れて避難。
汚染そして風評との戦いを強いられた福島の御実家とパラレルで、
シンヤさんは、札幌での戦いを始めました。
新天地でゼロからの開墾。
2012年2月、驚くべき早さで拠点となる新しいお店
「たべるとくらしの研究所」がオープン。
この場所で行われた突発的無電気ライブの最中、
シンヤさんの息子、そういちろう6歳が飛び入りしてくれました。

一度始まった魔法は
とどまることなく
ひとつの歌に。

そういちろう、ありがとう。



Photo by Maki Ishii

よし!もっと続けよう




七尾旅人 presents 歌をつくる日 安斎草一郎くん6歳「スキー」


MP3(2FILES 42:18 326kbps)、JPG(Jacket、Photo)
配信は終了しました

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