歌のワークショップ第1回は、ライブ中、突発的に始まりました。
福島市の果樹園から水素爆発の直前に逃れて来た、そういちろう6歳。
作曲は初めてでしたが、やっぱり胸の中にちいさなメロディを秘めていました。
プロの作詞家からは決して出て来ない不思議でチャーミングな言い回しや、
離れ離れになってしまった福島のともだちを想いかえすシーンで
胸がいっぱいになってしまうけど、
そういちろうの風をきるような元気さにパワーを手渡されるような、
魅力的な曲になりました。
こちらは創作風景を丸ごと録音したものです。
40分足らずとスムーズに完成したためノーカットで収録しました。
初めてのワークショップで、上手くいくか未知数でしたが、
彼の元気にひっぱられるようにして、歌は出来上がって行きました。
舞台は札幌たべるとくらしの研究所。
七尾の楽曲「輝く実」のモデルになった福島「あんざい果樹園」の長男シンヤさん。
第一原発が水素爆発する数時間前に子供たちを連れて避難。
汚染そして風評との戦いを強いられた福島の御実家とパラレルで、
シンヤさんは、札幌での戦いを始めました。
新天地でゼロからの開墾。
2012年2月、驚くべき早さで拠点となる新しいお店
「たべるとくらしの研究所」がオープン。
この場所で行われた突発的無電気ライブの最中、
シンヤさんの息子、そういちろう6歳が飛び入りしてくれました。
一度始まった魔法は
とどまることなく
ひとつの歌に。
そういちろう、ありがとう。